sgotoの日々是好日

茶道と共に歩み考える日々を綴ります

2023-01-01から1年間の記事一覧

外国人留学生の茶道体験

「外国人留学生に茶道体験をしていただけないでしょうか」という突然の依頼メールが届いた。差出人は私が稽古場として利用している茶室の近所にある専門学校の先生である。私たちのグループが定期的にその茶室で稽古をしていることをインターネットで検索し…

不味い薄茶は誰のせい?

薄茶 お茶会で出てくるお茶というのは大抵の場合は美味しい。お家元お好みの高級抹茶をぜいたくに使った濃茶や薄茶を時候の風物を象った色とりどりのお菓子とともにいただくのは至福のひとときだ。 「大抵の場合は」と言ったのには理由がある。たまに「ハズ…

悩ましき茶筅荘

薄茶茶筅荘 私の習う茶道の流儀には茶筅荘(ちゃせんかざり)という点前がある。茶筅荘は「かざりもの」と呼ばれる四種類の点前(茶入荘、茶碗荘、茶杓荘、茶筅荘)の一つだ。 これらの点前は「目上の方から茶道具をいただいた」場合、これを当日の客にお披…

六十の壁

「和敬清寂」 「小1の壁」という言葉がある。共働きのご夫婦が子供が小学校にあがる際に直面する様々な問題のことだそうだ。なるほどうまいことを言うものだ。実は私も今とある壁に直面している。「六十の壁」だ。 このところ私と夫の教える稽古場に見学を申…

初めての東京初釜式

お土産にいただいたお扇子「招友供清茗」と書かれている まさか私が初釜式にお呼ばれする日が来るとは思わなかった。 初釜式は年頭の、そして流派最大の盛大なお茶会である。我が流派の場合は例年京都で6日間行われたのち、東京に場所を移して4日間開かれる…