sgotoの日々是好日

茶道と共に歩み考える日々を綴ります

2022-01-01から1年間の記事一覧

お茶会の写真を撮る

雨に映える紅葉 令和四年寅年、何を隠そう私は還暦を迎えた。私より五日間だけ早く生まれた夫も当然ながら今年還暦を迎えている。仮にもお茶を嗜む者が二人そろって人生の節目を迎えるのであるから、これはお茶会をして祝うしかない。 幸いにも世の中の風向…

お茶会の楽しみ

ソバの花(記事内容とは関係ありません) 裏千家の青年部からお茶会のお招きを受けた。「ご招待」というハンコの押された茶券を受け取ったのは初めての経験だ。 以前にもこのブログに書いたけれど、青年部は裏千家の若い世代の親睦組織である。私がご指導し…

浴衣でお稽古

ミンサー織の半幅帯(浴衣用) 「浴衣でお稽古してもいいでしょうか?」 と尋ねてきたのは最近入門したばかりのAさんだった。「どうぞ」とお答えして以来、彼女は毎回誰よりも先に来て、更衣室で浴衣に着替えてはお茶の稽古に臨んでいる。浴衣が涼しげでとて…

終戦記念日の和敬点

2022年8月15日の日の出 8月15日の前後には自宅で和敬点の稽古ををすることにしている。 和敬点の和敬は「和敬静寂」から取られたことは容易に想像がつく。どれほど由緒のある点前なのかと思いきや、作られたのは昭和の時代だ。わが流派の点前としてはかなり…

折据の神様

折据と花月札 久しぶりに社中の皆さんと花月(かげつ)の稽古をすることにした。 花月(正式には「花月之式」という)はわが流派に伝わる集団稽古の一種である。江戸時代に華美な茶の湯を好む傾向を憂えた当時のお家元が精神面と技術面の両方を鍛えるために…

茶道を始める理由

その道に入らんと思う心こそ我が身ながらの師匠なりけれ(利休百首より) このところ私と夫が教えている茶道教室への入会者が増えている。 ひょっとして世の中茶道がブームなのだろうか?昭和のはじめ頃にはそんなブームがあったそうだが、令和の世ではあま…

日の丸と宗旦

日の丸むくげ(左)と宗旦むくげ(右) 茶室の床の間には茶花がつきものだ。が、この茶花というのがお茶の稽古をする者にとってはなかなか悩ましい。私が初めて茶花と向き合うことになったのはかれこれ二十年くらい前のことだろうか。 当時通っていた茶道教…

おいしい薄茶の法則

ある日の薄茶 近頃私は毎日家で薄茶を飲んでいる。 きっかけはコロナ禍でお茶の稽古ができない日々が続いたことだった。定期的にお稽古をしていれば薄茶を飲むチャンスはいくらでもある。以前はご近所のお茶の先生のところに遊びにいけば、ちょっと上等な濃…

二年半ぶりのお茶会

新緑の茶室 五月のとある日曜日の午後、私はお茶会に出かけた。 「お茶会」ってなんだか懐かしい響きだ。調べてみたら私が最後にお茶会に参加したのは2019年の12月に都内のお寺で開かれた茶筅供養茶会だった。約二年半の間お茶会というものから遠ざかってい…

新しい日々の始まり

新しい朝 何事にも「ご縁」というのはあるものだ ある朝、私が細々と開いている茶道教室のFacebook宛に見知らぬ方からメッセージが届いた。 ”突然のメッセージ失礼します。g.o.a.にブログを書かれていたs.goto様とお見受けしました。g.o.a.tのサービスが終了…