sgotoの日々是好日

茶道と共に歩み考える日々を綴ります

2019-01-01から1年間の記事一覧

茶名を取るべきか否か

裏千家茶道には許状の他に資格というのがある。以前は許状だけだったが、最近は取得した許状に応じて「初級」「中級」「上級」「講師」「専任講師」などの資格が伴うようになった。これは履歴書などに記入する際、一般の人にもわかりやすくするために設けら…

その名は色紙点

色紙点用の御所籠 色紙点という点前がある。茶箱点前の一つに数えられてはいるが、他の五種類の点前とは大きな違いがある。使うのが「茶箱」ではなく、「御所籠」と呼ばれる籠なのだ。 御所籠には組紐(帯締めを一回り太く厚くしたような、先に房のついた紐…

茶箱点前の思い出

毎朝窓を開けるたびに少しずつセミの声が大きくなってきた。茶箱のシーズンの始まりである。 私の師匠は毎年梅雨が明けると茶箱の稽古をした。理由は「暑いから」だ。たしかに、真夏にお湯の煮えたつ釜の前に座ると汗が噴き出してくる。というよりダラダラと…

古帛紗とは何か

いろいろな古帛紗 古帛紗(こぶくさ)とは何か。そんなことを考える機会が訪れた。久しぶりに例の「あの点前」の稽古をしたせいである。そう、古帛紗を使い帛紗として用いる唯一の点前のことだ。ピンと来た方は、私と同じ流派である程度勉強を重ねておられる…

許状料の表書き

茶道には「許状」というものがある。ご存知ない方にはよく勘違いされがちなのだが、許状は「ここまでできるようになりました」という到達度を示す書類ではなく「この点前を習っても良いですよ」と文字通りお家元が「許可」を出してくださるという書類である…