sgotoの日々是好日

茶道と共に歩み考える日々を綴ります

2016-01-01から1年間の記事一覧

細水指の謎

中置 茶道で十月といえば中置である。 中置とは風炉を点前畳の左右中央に据えることである。「日ごとに涼しさが増し、火が恋しくなる時期に火を客に近づけ、水を遠ざけるのである」と説明されている。私もそのように習った。つまり、水指は勝手付側に置くの…

つぼつぼ棚とつぼつぼ紋

つぼつぼ棚を買った。 いつもの茶道具屋に抹茶を買いに行ったはずだったのだが、帰ってくる時はつぼつぼ棚と菓子器も一緒に手にしていた。どちらも通称「出物」(でもの)と言われる品々である。 茶道具というのはリサイクルの仕組みが整っていて、高齢のお…

千家十職の軌跡展をみてきた

千家十職の軌跡展 「千家十職の軌跡展」という名の展覧会を見に行った。 千家十職とは京都の三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)お出入りの茶道具職人の家のことで、代々家業として千家好みの茶道具を作り続けている人々である。 お茶を習っている方なら…

唱和之式をやることになった

宗全籠に夏の花を入れて 友人たちと唱和之式をやることになった。 唱和之式というのは裏千家茶道の稽古の一つの形である。表千家、裏千家の茶道には七事式という稽古の形がある。8帖の茶室で5名以上が同時に稽古をする形として江戸時代に考案されたものだ…