sgotoの日々是好日

茶道と共に歩み考える日々を綴ります

2020-01-01から1年間の記事一覧

各服点の謎

新型コロナウィルスの影響で全くお茶会がない。というより、もう春先からずーっとお茶会がない。世間ではやれGo to トラベルだGo to イートだと「新型コロナウイルスなんか気にせずに経済を回そう!」という掛け声が盛んだが、茶の湯の世界ではそう簡単には…

ドクダミとにおいの記憶

今年は春先から外出が難しい自粛の日々が続いたので、私もインスタグラムでお茶人さんを何人もフォローした。感染症予防のためには三密回避だというので茶会が開けない、それどころか茶室に集まって稽古もできない状況なので、せめて他人様の写真でも眺めて…

茶道の適齢期

稽古場の見学に来られた方から突然「三歳になる娘がいるのですが、いずれお茶を習わせたいと思っています。何歳から始められますか?」と質問された。意外な質問だったので一瞬答えに詰まったが「六歳からですね」と答えた。 何歳から稽古を始めることが可能…

「今宵の主」という花入

花入「今宵の主」 コロナ禍で稽古のできないお茶の先生方は今インスタグラムという写真がメインのSNSに集結している。先生方の投稿は茶室で一人稽古する写真であったり、本来ならこの春の茶会で披露されるはずだった道具の写真であったりと、なかなか勉強に…

相伝帛紗のこと

「相伝帛紗」と呼ばれる織のふくさ 裏千家十四代淡々斎(無限斎)の花押と「好」の文字の縫い取りのある帛紗。模様が立体的に浮き出している織物でできているが、古帛紗ではなく塩瀬の帛紗と同じサイズだ。 実は、この帛紗はある事情で昨年私の手元にやって…

和巾点と玄々斎の出自

和巾と中次 新型コロナウイルスの影響で今月はいつもの茶室が利用停止となり、稽古ができなかった。お茶のない生活というのは思いのほか私にとっては辛いものだったので、夫を相手に何度か家で稽古をした。 家には炉が切ってないので急造の置炉、炉釜も今家…

初めてのお茶会、引率編

初めてお茶会に行く。お茶を習っていれば誰もが通る道だ。私が初めてお茶会というものに出席したのはいつのことだっただろう?覚えていないところをみると、お茶会に客として行くよりも先に、師匠が主催する茶会でいきなりお点前デビューしたのが最初だった…